リバース専門音源、Output『REV』レビュー

リバース専門音源、Output『REV』レビュー革新的な製品を次々とリリースし、いまや大人気のデベロッパーとなったロサンゼルスを拠点とするデベロッパー、Output
そのOutputがその名を轟かせることとなった記念すべき1作目である、リバース専門音源『REV』をレビューしたいと思います。

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4つのREV

REVには『Instruments』『Timed-Instruments』『Loop』『Rise』の4つのタイプ別インストゥルメントエンジンが内包されています。

Instruments/Timed-Instruments

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音階を自由に演奏できる、REVの基本となるインストゥルメントエンジンです。
ピアノやギターなど、豊富に用意されているサウンドソースの中から二つを選び、レイヤーさせてサウンドメイクができます。

こちらがレイヤー画面。ピアノ、ギター、チェロ、フルート、ティンパニ、サイン波など、豊富に用意された全27種類のサウンドソースから選択ができます。

右側にある「dry」「wet」「pad」「fwd」の4つのボタンですが、ここではサウンドソースのサンプルタイプを選ぶことができます。「dry」は何もエフェクトがかかっていない状態のリバース音。「wet」はリバーブがかかったリバース音。「pad」は最後のアタック音が無い、パッドに適したサンプルタイプ。「fwd」はリバースではない元のサンプルです。波形の画も変わるのでイメージしやすいですね。
片方のレイヤーは「fwd」にしてアタック感を出すといったことや、普通にピアノ音源として使うといったことも可能です。

REVsamplestartInstrumentsエンジンではこの部分でサンプルの再生開始位置を調整できます。
Timed-Instrumentsでは元の長さ、1/2の長さ、1/4の長さの3段階でサンプルの長さを調整できます。

また、エフェクトはレイヤー別に設定できるのでかなり自由度の高いサウンドメイクが可能ですね。

InstrumentsとTimed-Instruments、一見同じように見えますが、この違いはホストアプリケーション(DAWなど)のテンポに同期するかどうかの違いです。
例えば、リバース音なので当然アタック音が最後にくるわけですが、そのアタック音も鳴らしたい場合Instrumentsエンジンだとサンプルの長さが決まっていますので小節内で収めようとした場合、なかなか調整が難しくなります。それがTimed-Instrumentsエンジンだとサンプルの長さがテンポに完全に同期されるので、その辺りの調整がInstrumentsエンジンよりも容易です。
リアルタイムに演奏するのであればInstrumentsエンジン。グリッドにジャストで打ち込みする場合はTimed-Instrumentsエンジンと使い分けるといいかもしれません。

Loop

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ループサンプルをテンポに完全に同期して鳴らすことのできるインストゥルメントエンジンです。
15個のループバンクから1つを選択して使います。鍵盤の青色の部分にそのループバンクのサンプルがアサインされ、そのループサンプルは複数同時に発音可能です。パーカッシブなものや、リズミカルなピアノやシンセのリバースサウンドが豊富に収録されています。

このREVには鍵盤上の赤い部分にトランスポーズ機能が搭載されており、2オクターブの範囲でキーをリアルタイムに変えることが可能。これが非常に便利で、パッド系のループサンプルを使えばコードに沿った美しいハイクオリティなパッドサウンドを簡単に取り入れることができます。ヘヴィなサウンドもありますのでEDMやベースミュージックにもお勧めできますね。

Timed-Instrumentsと同じく、サンプルの長さを3段階で変更可能。手軽にハイクオリティなリバースサウンドを取り入れたい方にオススメです。アイデアに行き詰ったときにもオススメ!

Rise

output rev Rise

サビ前などで緊張感を煽るために使われるライザー・アップリフター系のリバースサウンドを鳴らすインストゥルメントエンジンです。似た製品だとNative Instruments「Rise & Hit」Zero-G「Rise Designer」などがありますね。

サウンドバンクにて、1/4~4Barまでの長さを選択できます。Loopエンジンと同じく中央部分でサンプルの長さを変えることもできるので実質1/8~8Barまで対応可能です。

その他の使い方はほぼLoopエンジンと変わらないので説明は省きます。クラブミュージックやシネマティック、もちろんポップスにも対応出来る守備範囲の広いインストゥルメントですね。

FXセクション

REVにはインターフェイスの下部に8つのエフェクトが搭載されています。各エフェクトを選択すると、右側にパラメーターが表示されて個別に設定を変えることが可能。

FXセクションの左にある「trigger」をオンの状態にすると、鍵盤上のC-2〜F#-2にキースイッチが出現します。これらのキースイッチにてエフェクトのオン・オフがリアルタイムに可能になります。また「latch」と書いているボタンをオンにすると、キースイッチを押すたびにON/OFFが切り替わるか、キースイッチを押している間だけエフェクトONになるようにするかを切り替えることができます。

エフェクトプラグインだとバイパスのオートメーションを書かなければいけませんが、この機能のおかげでピアノロール上の打ち込みで完結させることができます。次々とエフェクトを切り替えるといったことも簡単にできますね。この機能はライブでの使用も想定されている気がします。

Loopエンジン、RiseエンジンではFXプリセットが用意されています。Factoryプリセットはもちろん、自分で設定したお気に入りの設定も保存可能です。

1000を超えるプリセット

リバース音源という特殊な音源ですが、使ってみてポップスやクラブミュージック、劇伴までどのジャンルにも対応できる音源だなと感じました。
プリセットが1000個以上と大量に収録されており、そのプリセットを鳴らすだけでもサウンドメイクの自由度の高さに驚くことかと思います。浮遊感のあるサウンドから荒々しいサウンドまでなんでもござれ。

更にREVの魅力を広げたいという方は拡張音源にて更にプリセットを増やすこともできます。拡張音源はこれからまだまだリリースされるかと思うので楽しみですね。

総じて非常にオススメできる音源です。少しでも気になっている方、後悔はしないと思いますヨ。ぜひチェックを!

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Price:$199

REV – A New World In Reverse | OUTPUT

クリプトン | REV(音楽ソフトウエア)

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